下関に新たな映画館が10/7(土)に誕生‼ 漁港口の映画館”シネマポスト CINEMAPOST”ご紹介!
さてさて本日ブログ2本目は、、、
ついに、ついに、ついに下関に新たな映画館が!!
下関で映画といえばこの方、映像制作会社の株式会社cinepos代表、
鴻池和彦さん!
その鴻池さんが長年構想され、着実に一歩ずつ課題をクリアし、作り上げたミニシアター、
その名も、、、
シネマポスト/CINEMAPOST
が今週末の10月7日(土)に誕生、オープン致します!! \( ´ω`)/ バンジャーイ
住所:山口県下関市大和町1-13-7 海町ビル1階
連絡先:株式会社 cinepos
TEL:083-242-1868
E-mail:info@cinepos.com
>>CINEMAPOST公式ホームページはこちら<<
>>CINEMAPOSTチケット予約サイトはこちら<<
>>CINEMAPOST 公式instagramはこちら<<
アクセスは、JR下関駅より車で2分。
JR下関駅よりバスで サンデン交通 彦島方面行きバス停「漁港口」で2分、降車。
横断歩道を渡り 1分。
高速道路 下関ICより車で11分。
徒歩ですと下関駅西口を出て、彦島方面に向かう県道250号線道沿いに歩いて8分ほどです。
映画館には駐車場がございませんので、下関駅西口周辺のコインパーキングなどを
ご利用いただく形となります。
さて、私がまだ小さかった頃は、下関市内には沢山の映画館がありました。
下関駅西口にも数件あって、親に連れられて観に行った覚えがあります。
現在通常営業している映画館はシーモール下関横のシネマサンシャインのみに
なってしまいましたが、昔は本当に下関駅周辺には沢山あって、
シーモールの中にも小さな映画館がありましたね。
(ドラえもんの映画を良く観に行きました)
現在そのシーモール内の映画館はシーモールシアターとして、
2ヶ月に一度、現在進行形で鴻池さんと共にお手伝いさせていただいている
過去の名作の上映会「下関名画座」などが行われておりますが、
普段は催し物のステージイベントなどで使われることの方が多いようです。
左-鴻池和彦さん、右-山中昇さん(山中プロダクション)
私とシネマポスト劇場支配人の鴻池さんとは、
私が34歳で下関に帰郷して直後に知り合い(まだその頃の鴻池さんは
ご実家が営む特定郵便局の郵便局長さんでした)、
音楽にもお詳しい鴻池さんが当店に来られた際に熱く音楽談義をして
意気投合してからのお付き合いです。( ´ω`)
そしてお察しの通り、映画館のシネマポストという名前も、
映像制作会社cineposも、元郵便局でご実家でもある建物にあって
元郵便局、元郵便局長というアイデンティティを持ち続けているから
名づけられたのだと思います。(考案は鴻池さんの古くからのご友人で
現在は松竹で活躍されている下角哲也氏によるものだとも聞いています)
>>映像制作会社 株式会社cineposのホームページはこちら<<
鴻池さんはもともとあの有名な円谷プロダクションで
映像製作者として勤め、その後にご実家の郵便局を継いで局長となり、
2016年に映像制作会社cineposを立上げ、今日に至ります。
映画館シネマポストと同じく海町ビル1階に居を構える株式会社cinepos
鴻池さんは細江町の雑貨屋さんcipollaさんのビルの3階で2016年から
2019年まで3年間行われ、惜しまれつつも閉館した月イチシネマ上映会
「シネマクロール」にもcipollaの中村諭央さんと共同経営者として携わられて
おりました。
シネマクロールでは中村さんとお二人で作品を選定し、
現代の良作を数多く提供され、
下関のみならず遠方からも多くの方が訪れ、現在のビッグシアター系の映画館では
満足できない映画好き、映画愛溢れる多くの方々にとても好評いただいていたように
思います。
左-cipolla店主 中村諭央(つぐひさ)さん
私もシネマクロールには毎月の恒例行事のように通いました。
それまでの私は映画に詳しいわけでも、頻繁に映画を見に行くということも
なかったのですが、
以前から知っていて尊敬する先輩お二人のチョイスされる映画を
見てみたい、見ておかねば!という気持ちで通っておりました。
私はそれまでテレビの地上波で放送されるようなハリウッドの映画や、
分かりやすいアクション映画など、どちらかといえば
万人受けする映画を主に小学生の時に数多く観ており、
その後映画空白期間が長くありましたので、
テーマ、内容に深く考えさせられたり、
何か胸にいつまでも引っかかるような感覚を覚えたり、
アート的でシュールな作品もあったりするシネマクロールの作品達に
最初は戸惑いや面食らうこともあったのですが、
毎月通ううちに徐々に慣れていきました。
(勿論分かりやすい作品もありましたよ!)
私にはそのシネマクロールの3年間というのはときに苦行のように
感じることも正直言ってありましたが、それのおかげか今は、
少々難あり、分かりにくい、と世評があってもあまり先入観をもたずに
映画をあれこれと観れるようになりました。
それはその3年間があったからこそなのだと思うのです。( ´ω`)
さてそんな自分語りはこれぐらいにしておいて、
映画館シネマポストの基本情報を私の知る限りでお伝えしていこうと思います。
まずシネマポストの建物の裏は下関漁港があり、すぐ海(入り江)で、
まさに漁港口の映画館という立地です。
夕暮れ時などは建物の後ろ側に日が落ちていき、昔とそれほど変わっていない
街並みが下関育ちの私でもノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
近くには名湯 日乃出温泉もあり、こちらも銭湯マニアには評価の高い泉質と昔ながらの
雰囲気ある銭湯で私も大好きです。
遠くからシネマポストにご来訪の際は是非入ってみられてはいかがでしょうか。
また脱線してしまいました…。
さてシネマポストの基本情報の続きですが、
席はゆったりめで座り心地の良い22の席、
5.1ch仕様の迫力ある音響設備!
私は先行で映画館内に入らせて頂きましたが、
単独席も2,3人座れるソファー席もあり、
他にも一段高いところに座椅子席のようなものもありました。
シックな色合いと清潔感ある内装で、非常にリラックスして映画を観れる
環境を作り上げられていると思います。
上映スケジュールはひと月に2作品、1作品を1週間毎日上映、
1日に4回上映というスタイル、上映時間が作品によって異なるので
少し変わるかもしれませんが、10:30~、13:30~、16:30~、19:30~の計4回が
基本となると思われます。
月の1週目に上映があると、次の作品の上映はその月の3週目に行われます。
1週間上映をやって、1週間休んで、また1週間上映をやって、また1週間休んでという感じです。
映画館の入場は上映開始30分前より受付です。
お席は全て自由席ですので良いお席はお早めに。
料金は前売り券や、インターネット、お電話での事前予約の方は1,300円、
当日券は1,500円です。
学生割引(大学生まで) 1,100円 ★要証明
前売券はシーモール下関1階のインフォメーションカウンターで
お取り扱いがあるようです。
また同作品をもう一度見たいという方にはリピート割というものがあるようで、
映画の半券をもってきていただければ2回目以降は1,000円で鑑賞可能とのこと。
そして鴻池さんのお仕事の兼ね合いになるとは思いますが、
上映後の作品解説、アフタートークの時間なども
可能な限り行われるのではないかと思われますので、
そちらもどうぞお楽しみに。
そして記念すべき映画館オープン第1作目の作品はこちら、
工藤将亮監督作品
遠いところ
第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のメインコンペティション選定作品
若くして母となった少女が、連鎖する貧困や暴力に抗おうともがく日々の中で
たどり着いた未来とは…。
上映期間:10月7日(土)~10月15日(日) 10:30~/13:30~/16:30~/19:30~
料金:前売り1,300円 当日1,500円
上映時間:128分
こちらの作品、舞台は沖縄なのですが、かなり重めの社会性、現代社会の病巣に
切り込む作品となっており、救いのないリアリティさが見る人によっては
心にずっしりと重いものを残していく作品とのこと。(;´Д`)
主人公アオイ役は「すずめの戸締まり」に声優として出演した花瀬琴音さんが映画初主演。
なぜこの作品をご自身の映画館の第1作に選んだか、
私は鴻池さんの意図を探りながら観ることになりそうです。( ´ω`)フフフ
そして更に今回凄いのが10月14日(土)の16:30~と19:30~の回の上映後、
10月15日(日)の10:30~の回の上映後、そして13:30~の回の上映前の
計4回に監督の工藤将亮さんが来館予定!
鴻池さんとのアフタートーク&舞台挨拶に来下関されるようです!
工藤監督のお話が直接聞きたい方は是非その日のその時間をご予約しておいて
下さい。
10月と11月に上映されるのは以上の4作品!
どれも気になる作品ばかりですね~
10/7~15 遠いところ 日本 工藤将亮監督 128分
10/21~27 小説家の映画 韓国 ホン・サンス監督 92分
11/4~10 ジャン=リュック・ゴダール フランス シリル・ルティ監督 105分
11/18~24 オオカミの家(同時上映短編「骨」)チリ クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ監督 74分+14分
最後に、、、
映画、映像作品というのは俳優さんの演技、脚本、映像美、カメラワーク、思想など
あらゆる芸術や文化が折り重なってできた総合芸術作品だと私は思うのですが、
その芸術性やストーリー性や内容が優れていたとしても様々な事情や経済的な理由で
影に埋もれてしまう良作がこの世の中には数多くあるのは皆さんご周知のことだと思います。
そういった作品の中から映像のプロである鴻池さんの目や思考のフィルターを通して
選定された作品がいかなるもので、どうしてこれを我々に見せたいのか、
この作品から受け取ってほしいメッセージとは何なのかということも
注視し熟考していくことが作品の受け手である我々にも必要なことかもしれません。
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鴻池さんが様々な事柄や想い、日々のことについて語っておられるブログ
>>note<<もお時間ありましたら読んでみられてみて下さい。
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ミニシアターなどの単館系映画館とよばれる小規模映画館・劇場は年々減少の一途を
辿っているとききますが、一方でこの映画館のように日本の映画文化を絶やさぬよう
そしてその土地土地の文化の発信基地としての使命のために新規にミニシアターを
立ち上げたりする熱い想いを持つ方を応援しようとする方も全国に多くいらっしゃいます。
下関のお隣り北九州市の小倉には全国に名を轟かす「昭和館」という名劇場の
こともご存じの方も多いと思います。
昨年8月の旦過市場の大規模火災により全焼という悲劇が起こってしまいましたが、
クラウドファンディングや映画を愛する多くの方々による寄付により今年の12月の
リニューアルオープンを目指し現在も急ピッチで工事が進んでいると聞いています。
こちらの再オープンも楽しみですね。
個人経営の劇場やミニシアターの経営は本当に大変なことだと思いますが、
大手シネコンは扱わないが海外で評価の高い邦画や、地味ながらも隠れた良作、
なんだこれは!?というマニアックな海外作品、
心をくすぐられ、深く考えさせられるような作品を提供してくれる
貴重な場として、そして映画・芸術・文化のコミュニケーションが生まれる場として
これからも頑張っていってほしいと思います。
一筋縄でいかないラインナップをしてくれる単館系映画館が街にあるのって
面白いなぁ、素敵だなぁって思いません?( ´ω`)
今下関に新たなる映画文化の灯がともろうとしています。
大袈裟かもしれませんがこれは映画好きの方のみならず、
下関で生きる人々の心を暖かくともす灯りとなるかもしれません。
はじめは小さな灯りかもしれませんが、下関の多くの方のお力添えで
長く大きな灯にしていければと願います。
私も支配人の鴻池和彦さんと、副支配人の和田敦哉さんの二人で漕ぎ出す
漁港口の映画館 シネマポスト号を近くで見守っていこうと思います。
シネマポストの船出に幸あれ!
ここまで長ったらしく稚拙な文を読んでいただき誠に有難うございました<(_ _)>
「時はきた、それだけだ…。」
オープン直前、ご自身の想いの詰まった客席で感慨深い表情を浮かべる鴻池氏
それでは、また( ´ω`)ノシ
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